通夜

通夜は18時30分から開始であるが、その前から徐々に来客が増えてきた。父を知る人が集まっているのだが、自分は全然知らない人ばかり。知っている人や懐かしい人などと話をする。そうこうしている内に通夜が始まる直前となった。司会のにいちゃんから「焼香は1回」だけと連絡が入る。1回なら時短になるしちょうどいい。
通夜が始まり、坊主のお経が始まる。昔は座敷で座って聞かねばならないので、足がしびれて歩けなくなったり転んだりの恐れがあったが、今は椅子に座ってなのでその恐れもないので安心だし、苦痛にも感じない。
喪主の焼香が終わり、続いて親族の焼香。また母が倒れて親戚に介護されているようだが、喪主なので見ていることは出来ない。そのあとは来客者の焼香であるが、自分はひたすらお礼で頭を下げる繰り返しであった。来客は近所の人もたくさん訪れて頂いたが、父の働いていた会社(定年後も週一で通っていた。友人IMと同じAC社)の人が顔を見ても知らない人ばかりであるがスーツのボタンを見ると同じ人たちが、延々と列が切れる事なく訪れて頂いた。自分の友人には連絡もしてなかったが、AC社筋からの情報でAC社に勤めている友人たちが何人も来てくれたのはとても嬉しかった。