葬儀場へ

朝8時に葬儀屋の迎えの寝台車が来た。馴染み親しんだ家とのお別れである。自分の手で車に乗せ、一緒に葬儀場へと向かった。葬儀場は家から徒歩5分ぐらいの近所である。妹の希望で今は亡き母方の祖父の葬儀を行った全く同じ会場を選んだのだった。
葬儀場へ着き、遺族控室に運ばれた。そして親戚が集まったころ湯灌の儀が行われた。そして妹の希望で、白装束ではなく、妹の成人式の時にわざわざ新調したスーツに着替えさせてもらった。そして納棺の儀を行った。棺の中には愛用していたメガネ、カバンを始め、名古屋城の写真や撮影許可の腕章、無線家だったので無線従事者免許証、無線局免許状、JARLのコールサイン名版、QSLカード、そして中日ドラゴンズを応援しに行った時のチケット等の思い出の品を入れてあげた。応援のメガホンも入れようとしたがプラ製品なので見解待ちとなった。
前夜、葬儀屋から親戚が食べる通夜の食事を何人前用意するか、饅頭はいくつ発注するかを決めておくように言われた難しい宿題の返答をする。一体、親戚が誰が来るか?どれだけ来るか?どれだけ食べるか?も予想できないし、多すぎても少なすぎてもいけないので非常に難しいが、適当に20人前の寿司と饅頭30個を発注した。