最後の忙しい朝

昨夜は4時過ぎに睡魔に負けて寝てしまったが、一緒に寝た親戚たちは年寄りなので朝は早い。早朝から心経をあげてる声で目が覚めた。8時を過ぎて控室の外では葬儀屋の働き始めている。トイレへ行くために控室を出ると、さっそく打ち合わせとなった。初七日後の食事の手配数。引き出物の数を伝える。また弔電の読み上げ順も指示しておく。焼香の順番リストも渡しておく。そして告別式は通夜とは喪主の焼香の方法が違うので入念にリハーサルをする。FDでデータをもらうことは後日、支払いのときに家へ持ってきてくれるとのこと。助かったわ。最後にこそっと昨日の依頼はOKだと耳打ちされた。
打ち合わせが終わり、スリッパで出歩いていると早いお客さんはもう来て見える。知っている方は話をしたり、父の最後の姿を見てもらったりした。そうこうしていると告別式の時間はもう迫っている。いつまでもスリッパのままではいけないので靴に換える。戻ってきたころには11時から始まる告別式の5分ぐらい前ではあるが、坊主たちが入場し始めて式が開始となった。あわや喪主遅刻となるところだった。