悪行

毎年、大晦日には地元の友人が家に集まる。今年も5人が来てくれた。一人は子連れで来た。既婚率は自分を抜くと4/5であり、その残った1人は母親を一昨年、交通事故で亡くし、以後プーではあるが保険金で飯を食ってるとんでもない親不孝者であり、実質的にはまともな生活をして独身者は自分だけである。
その既婚者たちは、自分の恋煩いや、傷ついた心の話をすると羨ましがった。そして彼らは独身時代や結婚後に犯した悪行について、いろいろと自慢げに披露していた。それを聞いて、なぜ自分はそんな悪行もせず、少し心がブレた事はあったものの、一途に向かって行ったのにダメだったのだろうかと思った。「もっと遊ばなきゃ」と悪行の勧めをされたが、自分はそんなことをしたいとは思わないし、やっぱり好きな人だけに全力を注ぎたいと思うし。それでもダメということはやっぱり男として魅力がないのだろうか。悪行をすることによって男としての魅力が高まるのか?よく分からない。